2023年を振り返る.
就職
無事に決まった.職種としてはサポートエンジニアというやつ. 色々と会社の都合に振り回されたが,結果的には決まってよかった. インターンを含めるとほぼ一年かけて活動を続けていたことになる.Sierやweb系,外資系まで節操なく出しており,自分のやりたいことは最後までわからなかったな~という印象
どちらかというと「これをやるのはしんどいな~」という基準で絞っていったように思う. コードを書く授業やバイトをしてきたが,ついぞ自分は得意だと言えないなと感じる. 単に知見や経験などから解像度が多少高いだけのような気もするが,,, ただ,技術について知見を得たり勉強することはそこまで嫌いじゃないので,IT分野でなんとかやっていきたいなという感じ
大学
今年はかなり出張に行く機会に恵まれた. 研究室というか教授の方針が「どんどん発表してこい!」というのもあり,薄っぺらい内容をどうにか論文にして出すというのを何回もやった.
特に,タイとドバイに行けたことはラッキーだった. 自分にとっては初の海外で,月並みだが英語力の必要性を痛感することになった 日本では「いや英語とか無理だから!笑」というスタンスも軽く流れる向きがあるが, 客観的に見たとき,中学~高校―大学と6-7年も勉強してて何もできませんというのはちょっと無理があるなと現地で感じた.自分もそういう人を見かけたら「ちょっとくらいはわかるんでしょ??」と思ってしまう
他にも,日本のサブカルパワーの強さを感じた.タイでは基本的に日本のアニメor漫画の話しかしなかった.誇張なしに,会う学生はみな日本のサブカルに精通していた(理工系の大学に行ったからだと思う) 研究室に入った当初は,自分が国際会議で発表をするなんて思ってもみなかった.実際に発表した経験を通じて,「英語でプレゼンとか無理…」というスタンスだったのが「頑張ります」と言えるくらいにはなったと思う. 英語に関しては,次に書く留学生の話とも関連する.
英語
研究室にフランス人留学生がたくさん来た. お互いにとっての第二言語である英語でコミュニケーションを取るのだが,基本的に留学生の方が英語が堪能である. 色々とあちらから話しかけてくれたのは嬉しかったが,いかんせん返答ができない.曖昧な笑みでyes or okayを発するのが関の山という有様だった
こりゃいかんということで,軽く話せるようなることを目標に勉強を決意する. 買って取り組んだのは以下の本
発音について一旦知識を入れられたのは良かったと思う. 発音しようにもどこかぎこちなく,周囲を伺うような姿勢だったので.. やはり問題は継続すること.帰宅前の30分を使って,サーバールームで一人ブツブツ音読するという習慣がきれいに無くなってしまった. やはり実践の機会を設定しないことには続けられなさそうだなと実感
本
ipad miniを購入して1年ちょっと経過した. その甲斐あって読書習慣がついたと思う.以前から読みたいと思う機会は多かったが,実際はなかなか本を開くまでに至らなかった.そこのギャップをipadの取り回しやすさが埋めてくれたように思う. あとは即ポチできることから購入に迷いがなくなった.その結果,去年の購入数は300冊程度と一昨年の10倍以上となった.
基本的に影響を受けやすいので,ビジネス書とか自己啓発本なんかを買い漁って読んでいたと思う.大学1年か2年のときまではそういう類の本を斜めに見ていた節があるが,色々あって苦しんでいる時期に自己啓発本を読んでかなり救われた経験がある. 以来,自分に対して意識の変化が起こるか?という視点でフラットに見ることができるようになったと思う.
具体と抽象は特に面白かった.サブタイの「世界が変わって見える知性のしくみ」を見て大きく出たな…という印象だったが,確かに意識の変化はあった 一貫して具体的思考しかできない人を「知性のない人」と呼ぶような,バッサリと断ずるきらいがあってヒヤヒヤした.まあ実際そうなのかもしれない 抽象化は類型化でもあり,一見して目を引くウェブブログのタイトル,例えば「~(←有名作品の名前)は…である!」というふうな書き方も抽象化のなせる技であると思うようになった. あとは単純に研究で役に立ったことも大きい
自分の好みのジャンルがエッセイであることを自覚できたのも良かった.特に面白かった本を挙げるとするならこれ↓
近代含め歴史全般に関して,義務教育レベルの知識をほぼすべて忘れ去っているにも関わらず楽しく読めた.正確にはAudibleで見つけた本なので聞いていたんだけど Audibleの話になるが,耳で聞く場合小難しいテーマや未知の分野,体系だった説明は右から左へ聞き流してしまうことが多い. にも関わらず,筆者の幼少期視点で軽快に語られるエピソードを通じて,ソビエト時代の東欧という全く知識を持たない時代について興味を持つきっかけを与えてくれた. というか,米原万里さん自身がめちゃくちゃ文章が上手い.他のエッセイも色々と読んだが,ロシア語同時通訳の豊富な経験から綴られる,少し前(1960~90年)の日本へのまなざしを垣間見ることのできる本ばかりだった.
絵
ほとんど描かなかった…
一件だけ個人のCDジャケ絵依頼を頂く機会に恵まれたが,それ以外では描くモチベーションを見いだせずにいる じゃあべつに描かなくていいじゃんという話ではあるが,,,そう単純に引き下がれない心持ちなのは確か 生成AIの台頭とか自身のモチベとか色々思うところはあるが,これはまた別の機会に整理したいなと思う
来年の目標
研究室と自宅の往復で完結した一年だった. せっかく東京に住むわけだし,色んな人と関わりたいなという気持ち