COMITIA153に行ってきた。
毎回ビックサイトの会場の広さに対して新鮮に驚いてる気がする。こんだけの数の人が自分の時間を割いて物作って、ここに集まってきてるんだと思うとすごいことだなーと 働き初めたことで変わった感覚かも。学生の頃はそんなこと思わなかったんだけど、社会人として「今後のためにやった方が良いこと」が無限湧きする状況で、それでもなお時間を捻出して物作って準備して、、ということがすごく尊く感じるようになった。
特に書いたいものがあったわけではなかったので、会場全部をさらっと見て回る。会場も広いのでだんだん疲れてきて一つ一つをざっと印象で見てしまう感じになるんだけど、それがかえって自分の嗜好を浮き彫りにした感じがあった。数年前と自分の好みが確実に変わった気がする
以前はディティールの細かさとか塗りの巧みさとかの面でイラストを見ていた気がする。キャラクターの等身が高く、リアリティを感じさせるデザインだったりする感じ 絶対的な”うまさ”の到達点がどこかにあって、須く良い作品はそこに収束するような印象を持っていた。
今はそれよりも、判断の基準として作者のレンズ、フィルターが魅力的だな、と思うかどうか、という部分なのかな、と思う。
会場を回っていて一番ドキッとしたのが、タカラさんのブースだった。まず表紙がいい!目が安らぐというか、ずっと眺めていたくなるような感じ。
どの作品もそうなんだけど、どれもノイズを削いでくれているというか、見たいものを見せていただているような感覚になる。表紙の絵も言ってしまえば荒野にポツンと人が佇んでいるだけではあるんだけど、それ以上の何かが含まれているように感じてすごく素敵だった。なんというか、手元にずっと置いておきたくなるような
自分の好みとしては、キャラものばっか描いてたしそういうイラストが好きなんだと思ってたけど、好みの軸として「ここに行ってみたい、触れてみたい」とか「こんな世界があったらいいな」というようなことを考えるようになったのかも
会場で色々と眺めることでちょっと自覚的になれた気がする。せっかく東京に住んでんだからもっと軽率に見て回るべきだよなーー
